日本の割り箸で、森を育てて見ませんか



コンビニチェーンが売り出したり、企業が社員の昼食用に購入したりと日本産の木材を使った割り箸を積極的に使おうという試みが広がっています。
日本国内の間伐材などを使った割り箸のり業が進めば、日本の森が健全に育ち、地球温暖化防止にもつながると期待されています。

コンビニチェーンのミニストップは今年6月、東京や千葉などの計4店舗で、奈良県産の「吉野ヒノキ材」の割り箸を1膳5円で売り出した。弁当売り場や箸袋に「あなたの5円で一緒に森を育てませんか」などと分かりやすく掲示して購入を呼びかけている。現在は5店で1日平均8膳が売れているという。「割り箸だけを購入する人もおり、身近な木材製品を通じ、環境問題に少しでも関心を持ってもらえれば」と同社広報担当者は話す。
太陽生命保険では9月から、社内の社会貢献サークルが、社員向けに奈良県産材の割り箸を販売する。昼食の弁当に利用できるよう、1セット20膳で150円を予定。まず9日の社員運動会で1800人分を無料配布する。8年前から徳島県や埼玉県産材の割り箸を販売するNPO法人「樹恩ネットワーク」は今秋、新たに群馬県産材の割り箸を販売する。販売先は全国の大学生協食堂。学生の環境問題に対する意識が高まり、2005年度は発売当初の3倍以上となる860万膳が売れたという。

林野庁によると、国産の木材を使った割り箸の生産量は約4億5000万膳(2005年)。一方、輸入量は約254億膳で、国産材割り箸の56倍。しかも輸入量の99.7%が中国から。安価な中国製品が増え、値の張る国産材の割り箸生産量は1995年の約5分の1に減った。しかし、日本割箸輸入協会によると、中国は昨年、割箸の値上げを通告。原木や原油価格の上昇を理由に、昨年12月1日から30%値上げした。最も安いシラカバ製で1膳約60銭が約80銭に。その結果、国産の割り箸が見直されることになった。
割り箸の生産は、材料となる樹木を伐採するため森林破壊につながると思われがちだ。だが、同庁は「森林を育てる過程で切り出されたものを材料として使うので、国産材の割り箸が売れることは森林の育成に役立つ」と説明する。さらに家具などの高価な商品にも利用が広がると期待する。
同庁は「日本の森林が荒れているのは、外国の木材に押されて国産材の需要が伸び悩んでいるから。適切に管理された森林は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の吸収量拡大に欠かせない」と話す。