中高年でTVゲームがブーム



テレビゲームが中高年の間に定着しつつあります。 食わず嫌いを乗り越えてしまえば、年齢に関係なく楽しめるようだ。 シニアインストラクターの對木隆さんが、ゲームソフト「みんなのGOLF」の説明を始めてわずか1時間。「おお!また、バーディーチャンスや」。ゲーム機の正しい持ち方から教わり、老眼を嘆いていた初心者たちが、次々と自信に満ちた歓声を上げていく。 2回、3回とやるたびに腕を上げ、最後は受講生同士のコンペになった。先月、京都市で開かれた中高年のための無料ゲーム講座「諸兄、ゲームやろうぜ」の一コマだ。

對木さんらインストラクターはNPO法人「おとなの暮らしと仕事研究所」(東京都)から派遣されている。中高年が同世代に教える指導が好評で、受講生は約3年で約1700人にのぼる。数年前、中高年世代の老化防止やリハビリ効果を狙ったゲームが注目を集めたが、予想ほどには普及しなかった。ところが、その後、若年中心だった既存のゲーム市場が中高年に拡大。スポーツ系、歴史系、操縦・運転系、パズル系、脳活性化系など様々なゲームを、お年寄りを含む幅広い年代が楽しむようになった。「暴力的なゲームは少年犯罪を助長する」などの理由で否定的だった団塊の世代も、食わず嫌いを解消しつつあるという。

ゲーム通たちの話を総合すると、中高年世代が楽しむコツがあるようだ。まず、自分のやりたいゲームを明確にすること。楽しみ方は、各自の置かれた状況や、それまでの人生によって違う。ゲームソフトは数多いから、まず自分の気持ちを決めることが先決だ。次に、まずは試してみるという子供の学習法を見習うこと。これは、操作方法を感覚的に身につけるためにも必要だという。「こうなるはず」という先入観は持たないようにすることも心がけたい。気楽な気持ちで、うまくいかなくてもストレスをためない。分からない時は遠慮せず人に聞くことが肝心だ。